キャリア形成

海外に挑戦!「グローバルキャリア支援制度」

こんにちは!人事部採用担当の田中です。
先日「チャレンジを促すキャリア開発施策まとめ」の記事でIIJが実施しているキャリア開発の施策を5つご紹介させていただきました。
今回はその中の「グローバルキャリア支援制度」について、制度全体のとりまとめを担当している社員を招きインタビュー形式でご紹介したいと思います。
漠然とでも、海外に挑戦してみたいと考えている方は、是非ご参考にしていただければと思います。
人事制度・福利厚生|採用サイト|IIJ(インターネットイニシアティブ)

プロフィール

遠藤 孝之(えんどう たかゆき)

2006年IIJ-Tech(※)中途入社。グループ会社出向を経て、2011年よりIIJ人事部。
これまで採用・育成・評価・制度・配置等人事領域全般を担当。
現在はグローバル事業本部を兼務し、グローバル施策の運営に携わっている。

2010年にIIJに吸収合併

グローバルキャリア支援制度とは

――まず、グローバルキャリア支援制度とはどんな制度ですか?

遠藤:海外拠点を中心としたグローバル環境での活躍を希望する社員へのキャリア支援制度です。人材育成の観点だけではなく、駐在員として各海外法人にて現地スタッフを巻き込みながらビジネスを展開し、ビジネスの拡大に貢献していただくことも狙いの一つです。

田中:海外拠点で働くことができる機会は非常に貴重な経験ですよね。もともとはどういう背景でこの制度ができたのでしょうか。

遠藤:もともとIIJは経営理念に「自己実現する職場の提供」を掲げており、社員の「挑戦したい」、という思いを実現できる環境の提供を目指しています。そのような中で実際に社員から「グローバルな環境で挑戦してみたい」という声が多く聞こえてきたということも、制度ができた理由の一つです。
ただそれだけではなく、会社としても今後グローバル領域のシェアを拡大していきたい、という方針があり、グローバルな視点を持つ人材を育てることがより一層の事業拡大につながると考えました。
なのでグローバルへの挑戦というのは、社員目線でも、会社目線でも、成長につながりそうだと考え制度の実施に踏み切りました。

田中:なるほど。そういう背景だったんですね。
今はその中でも「駐在員」と「ジュニア駐在員」という2種類がありますが、主な違いは何でしょうか。

遠藤:主な違いは期間と役割です。駐在員は3年~5年間の出向、ジュニア駐在員は基本的に2年間の出向になります。また、役割として、駐在員は、現地スタッフを巻き込みながらビジネスを展開、成果を上げることで現法ビジネスの拡大に貢献していただくことを期待しています。ジュニア駐在員も、あくまで駐在員としての責任と、実務における成果発揮を期待するものになりますが、若手層を想定しているため育成的な観点も一定含まれるものになります。

――各海外拠点のメンバーはどんなスタンス?

田中: グローバルな環境に挑戦できる社員は非常にワクワクすると思うのですが、受け入れてくれている各海外拠点のメンバーはどのようなスタンスなのでしょうか。

遠藤:各拠点どこも非常にウェルカムな雰囲気です。中にはクオリティの高い拠点紹介動画を外部の業者に作ってもらい募集している拠点もあるくらいです。
海外拠点のメンバーは、高いスキル、技術力を持った駐在員から、国内事業所で扱っているサービス、新しい取り組みや会社の雰囲気など多くを学ぶことができるので、お互いに良い刺激になっていると思います。

田中:言語や文化の違いはあれど、それぞれの良さをお互い吸収して成長ができる良い機会ですね!

グローバルな環境で求められる人材

――これまでどんな方が挑戦してきましたか?

田中:お話を聞いていて非常に自己成長につながりそうな制度だと思うのですが、今までどんな方がこの制度を使っていましたか。

遠藤:やっぱり海外に興味があるというのはもちろんなのですが、新しい環境に飛び込むことが好きな方や変化を恐れない方が多いですね。
海外で働くということはどこの拠点で働くにしても、国特有の文化の違いが出てきます。そのため日本では当たり前だったことが当たり前ではなくなる環境ですので、仕事だけではなくプライベートにおいても新しいことを勉強していく必要があります。
それを新鮮で楽しいと思えるか、ストレスに感じるか、というのは、日々を楽しく過ごすうえで非常に大切な観点だと思います。

田中:確かに、、、日々の変化に対応していくことが必要不可欠ですね。

遠藤:そうですね。日々の生活だけではなくて、仕事においても同様です。国内の本社や各拠点では、規模感が大きくなってきていることもあり業務が分業化されつつありますが、各海外拠点は規模感も数十人程度で大きくありません。そのため、自分の業務はここからここまで、という風に業務領域を定めて働くのではなく、自分の専門外の領域にもどんどん挑戦していく姿勢が求められてきます。だからこそ、案件全体の流れや幅広い知識を身に着けることができるということも、海外拠点で働く大きなメリットだと思います。

――実際に制度を活用した社員のリアルな声

田中:新しいことに挑戦をするのが好きな方などには非常に楽しそうな環境ですね!どの職種においても幅広く業務を知れる経験というのは間違いなく自己成長につながると思うので、そういう思いをお持ちの方は是非挑戦してほしいですね!
今まで実際に制度を活用された社員の方々からはどんな声をいただいていますか。

遠藤:やはり一つの領域に定まらず、非常に多岐に渡った業務を経験できたことが良かったという声はよく聞きます。もともと日本では開発をしていた社員がプリセールス(※)まで主業務として担当したりなど、本当に幅広く経験をされています。
もちろん出向してから一定の期間は、大きな変化に適応をすることに苦労をされる方もいますが、そういった環境から帰国後でも変化に柔軟に対応ができるような力が身に付いたり、トラブルがあったときでも柔軟な思考と幅広い引き出しで解決できるようになったりなど、大きく成長して帰ってくる方が多いです。

プリセールスとは、自社の製品やサービスを販売・導入する前に営業に同行し、相手先企業に技術面の説明や提案をする職業のこと

制度を活用した後のキャリア

――この制度を利用した社員には今後どうなってほしいですか?

田中:グローバルな環境を経験し、大きく成長して帰ってくる社員が多いかと思いますが、この制度を利用した社員にはその後どのようなキャリアを期待していますか。

遠藤:そうですね、もちろんやりたいことは人によって様々なので柔軟にキャリアを形成していってほしいというのは大前提としてあるのですが、やはり帰国後も既存の枠にとらわれずに柔軟に新しいことへ挑戦をしていってほしいとは思います。
また自分の主業務だけでなく様々な業務を経験できるからこそ、帰国後もその経験を主業務やキャリア選択に活かしてほしいと考えています。

田中: グローバルな経験で培った広い視野を持って活躍していってほしいですね。

遠藤:視野だけではなく、視座も上げていくことができると思っています。
各海外拠点の組織が小さい分、人によっては出向先でマネジメントや組織経営を任せられる方もいます。会社経営に近い経験ができる機会は国内の本社・各拠点ではなかなか得られないと思います。なのでその経験から視座を上げていただき、帰国後はより事業全体や経営状況を俯瞰して見ながらアクションを起こしてほしいと思います。

田中:広い視野と高い視座を身に着けることができる素晴らしい機会ですね!
海外に興味がある方で、新しいことにどんどん挑戦してみたいという思いをお持ちの方は、積極的にグローバルキャリア支援制度を活用いただけるといいですね!