BLEセンサー機器を活用して手軽にIoTを導入できる「BLE IoTスターターパッケージ」を提供開始 | IIJについて

BLEセンサーのIoT活用に必要なゲートウェイ、ネットワーク、クラウドサービスをワンパッケージで提供

2021年7月12日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、市場に広く普及している安価なBLE（Bluetooth Low Energy）（※）センサーを利用して手軽にIoTシステムを構築できる「BLE IoTスターターパッケージ」を、本日より提供開始いたします。本パッケージはIoTシステムに必要なゲートウェイ機器、ネットワーク、クラウドサービスをワンパッケージにして一括提供し、導入から運用までをIIJがサポートします。IIJが独自開発した専用ゲートウェイアプリケーションにより、様々なメーカーのBLEセンサー機器をノンプログラミングで利用できるため、お客様は手軽に安価なIoTシステムを導入できます。

（※）BLE（Bluetooth Low Energy）：近距離無線通信技術であるBluetoothの拡張仕様のひとつで、省電力に特化した通信方式。Bluetooth 4.0規格の一部として2010年7月に策定された。

BLE IoTスターターパッケージは、BLEセンサーから収集したデータをクラウドに送るためのゲートウェイ機器（Acty-G3）と専用アプリケーション、データを保存し可視化するクラウドサービス（IoTプラットフォーム）を一括で提供します。温湿度やCO2濃度などの環境データ収集や位置情報、設備モニタリングなど、IoT用途に幅広く利用できる各種BLEセンサーに対応しており、複雑な設定やプログラミングなしですぐに利用できます。クラウドサービスへのデータ送信は、閉域のモバイルネットワークで接続するため、センサーデータの収集やデバイス管理はセキュアな通信環境でご利用いただけます。

BLE IoTスターターパッケージセット内容

1.ゲートウェイデバイス「Acty-G3」/専用ゲートウェイアプリケーション

Android OS搭載のゲートウェイ機器「Acty-G3」（CYBERDYNE Omni Networks社製）を提供します。IPX5の防水機能に加えて、－20～55度の使用温度に対応し、環境を選ばず使用いただけます。独自開発の専用アプリケーションにより、各種メーカーのBLEセンサーが利用可能です。
また、eSIM対応のカスタムモデル「Acty-G3e」も選択でき、IIJのeSIMと組み合わせて運用することが可能です。物理的なSIMカードが不要なため、接触不良による通信障害等を低減したり、耐久性の向上やSIMカードの盗難抑止にもつながります。

2.IoTプラットフォーム/ネットワーク

IoTに特化したプラットフォーム「IIJ IoTサービス」とセキュアな通信を保つ閉域ネットワークを提供します。IoTに必要な機能がすべて集約されたクラウドサービスで、データの可視化/閲覧、保存の他、デバイスの監視や遠隔操作などが可能です。クラウドとゲートウェイ機器間の通信は閉域ネットワークで安全性を確保するため、不正アクセスなど外部からの脅威にさらされるリスクを回避できます。

（※）オプションで各種BLEセンサーも提供します。

提供機能一覧

ゲートウェイアプリケーション

センサー登録	デバイス周辺のBLEセンサーをスキャンし、システムで使用可能な状態にします。
データ送信	センサーのデータをクラウド（IIJ IoTサービス）にアップロードします。
位置情報送信	ゲートウェイデバイス（Acty-G3）の位置情報をクラウド（IIJ IoTサービス）にアップロードします。

IoTプラットフォーム（IIJ IoTサービス）

グラフ表示	センサーから送信されたデータの値をグラフで可視化します。
通知	センサーから送信されたデータの値が閾値を超えた場合に、メールやチャットで通知します。
地図表示	ゲートウェイデバイス（Acty-G3）から送信された位置情報を地図にプロットします。（※）2021年度上半期提供予定
デバイス操作	ゲートウェイアプリケーションの設定、コントロールが行えます。
その他	センサーデータを保存できるクラウドストレージや、IIJ GIO/AWS/Azureなどの各種クラウドサービスと連携する機能も用意しています。