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Internet Infrastructure Review(IIR)Vol.66
2025年3月
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目次

エグゼクティブサマリ

バルセロナで恒例の「モバイルワールドコングレス(MWC)」が開催されるなか、本稿を執筆しています。ご存じの方も多いかと思いますが、MWCは移動通信事業者や端末・機器を製造するメーカなど、移動通信に関連する企業による業界団体「GSM Association」が主催する移動通信業界における最大のイベントです。

本年のMWCのテーマは「Converge. Connect. Create.」ですが、過去5年のテーマを振り返ると「Velocity」、「Connected Impact」、「Connectivity Unleashed」、「Connected Impact」、「Limitless Intelligent Connectivity」でした。移動通信業界のイベントということで、継続して「Connectivity」がフォーカスされているものの、他のIT関連イベントと同様に、AIが注目を集め、「Beyond Connectivity」というキーワードも使われています。

世界的にも5Gのマネタイズに苦労していると言われ、通信事業以外のビジネスをいかに拡大するかという議論がある一方、そのようなビジネスを可能にするためのインフラはどうあるべきか、どのような技術開発が必要か、といったことも活発に議論されています。伝統的な「Connectivity」だけに囚われない新しいサービスと、それを可能にする新しいインフラを創っていくことは、通信事業者である私たちの重要なミッションであります。

「IIR」は、IIJで研究・開発している幅広い技術を紹介しており、日々のサービス運用から得られる各種データをまとめた「定期観測レポート」と、特定テーマを掘り下げた「フォーカス・リサーチ」から構成されます。

1章の定期観測レポートは、毎年恒例の「SOCレポート」です。前年に発生した主要なセキュリティトピックのうち、IIJのSOCが注目したものを振り返ると共に、今年はDDoS攻撃について深堀りしています。2024年も1年を通じて多くのDDoS攻撃が観測されましたが、日本では24年末から25年の年初にかけてDDoS攻撃が継続的に発生し、社会生活にも影響を及ぼした事案が報道されました。そのようなDDoS攻撃の手法や傾向について述べたうえで、多くのDDoS攻撃で利用されている「Mirai」とその亜種の解析支援ツール「mirai-toushi」を解説しています。

2章の「フォーカス・リサーチ」は、IIJが26年間提供した「IDゲートウェイサービス」の裏側を紹介します。現在では、移動通信ネットワークやクラウドサービスの進化により、いつでも・どこからでも、必要な情報やそれを処理するコンピューティングリソースにアクセスできます。IDゲートウェイサービスが開始された1998年は、まだダイアルアップによるインターネット接続が主流であり、情報もコンピューティングリソースも企業のネットワークのなかにありました。サービス開始以来、IDゲートウェイサービスは技術の進化や社会の変化に応じて改良が加えられてきましたが、それを支えるIIJの内製ソフトウェアの歴史を振り返ってみました。

IIJでは、このような活動を通じて、インターネットの安定性を維持しながら、日々改善し発展させていく努力を続けています。今後も、企業活動のインフラとして最大限に活用していただけるよう、様々なサービス及びソリューションを提供し続けてまいります。

島上 純一

執筆者プロフィール

島上 純一 (しまがみ じゅんいち)

IIJ 取締役 専務執行役員 CTO。インターネットに魅かれて、1996年9月にIIJ入社。IIJが主導したアジア域内ネットワークA-BoneやIIJのバックボーンネットワークの設計、構築に従事した後、IIJのネットワークサービスを統括。2015年よりCTOとしてネットワーク、クラウド、セキュリティなど技術全般を統括。2017年4月にテレコムサービス協会MVNO委員会の委員長に就任し、2023年5月に退任。2021年6月より同協会の副会長に就任。


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