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2025年4月1日
株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役 社長執行役員 谷脇 康彦
入社おめでとうございます。
皆さんは今日がIIJでのDay One(第一日目)だと思いますが、実は私も今日がDay Oneで、社長になって初日です。そして最初の仕事がこの入社式です。
インターネットイニシアティブという社名にある「インターネット」は1960年代くらいに誕生しました。そのインターネットには「自律・分散・協調」という基本精神があります。そしてインターネットは恐らく20世紀最大の発明の一つだと思います。人々の生活や社会を劇的に変える技術をGeneral Purpose Technology(汎用技術)といいますが、インターネットは、20世紀におけるGeneral Purpose Technologyに挙げられる電力、自動車、飛行機、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーと並ぶ、あるいはそれ以上のインパクトをもたらしてきました。そしてこれからももたらしていくと思います。先ほど鈴木会長がお話しになったように、時間と距離といった制約を超えるのがインターネットの大きな特徴であり、社会経済を大きく変える、そういったものを我々は今後さらに切り拓いていかなければならないと思います。もちろんインターネットには光だけでなく影もあります。新しいビジネスや雇用が生まれる一方で、誹謗中傷の問題などいろいろな負の側面もあります。それを良くするも悪くするも、インターネットのユーザ一人一人の責任であるというのと同時に、IIJがどのような会社かを考えたとき、インターネットを使って社会課題や企業の抱える課題をもっと解決していく、これまで以上に課題解決型の企業になっていかなればいけないと思っています。
IIJが設立されて30年と少しになります。IIJの歴史は、日本のインターネットの歴史そのものです。IIJのこれからは、日本のインターネットのこれからと一緒になっていくのだと思います。そういった意味で、IIJのこれからは、第二の創業と言ってもいいくらいの成長を遂げなければいけないと思いますし、皆さんにその成長を牽引してもらうことを期待しています。失敗を恐れずに何度でもチャレンジする、そういった取り組みをしてもらいたいと思います。私の大好きな言葉に、イギリスの経済学者、アルフレッド・マーシャルの”Cool head but warm heart”という言葉があります。仕事でいろいろと考えていくうえでは、あくまで客観的に、冷静に考えていかなければいけませんが、一方で温かい心を持って仕事に当たっていく、ということを皆さんにも考えてほしいと思います。
そして、皆さんにお願いしたいのは、他の人たちの話をよく聞き、自分で考える癖をつけてほしいということです。自分ばかり喋っていると新しい知恵や情報が入ってきません。周囲の人たちの話をよく聞いて、自分なりに咀嚼していろいろと考えてほしいと思います。みなさんが仕事をしていくうえでは壁にぶつかることもあると思います。そういったとき、決して一人で悩まないでください。必ず助けてくれる先輩や同僚がいます。そして、そうした人たちへの感謝を常に忘れずに仕事に取り組んでくれれば大変ありがたいです。
今日ここから見る皆さんの顔は輝いています。この輝きを、10年後、20年後も維持しながら、IIJとともに成長していってください。皆さんの活躍を期待しています。
以上
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