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物理SIMをなくして通信基板を極小化、デバイスの小型化とバッテリー容量の増強を実現
2020年3月2日
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎)は、フルMVNOサービス(※1)で提供している「SoftSIM」が、このほど、ビーサイズ株式会社(以下、ビーサイズ)の子ども用AIみまもりロボット「GPS BoT」(3月2日より販売)に採用されたことをお知らせいたします。SoftSIMは通信モジュールの特定領域に通信用プロファイル(※2)を書き込むことにより物理的なSIMと同じようにモバイルネットワークへの接続を可能とするもので、一般消費者向けの製品として販売されるのは日本では初めてです。
ビーサイズは、全地球測位システム(GPS)に対応し、携帯電話回線に自動接続する通信機能をもった約5センチ四方の小型デバイス(GPS BoT)を使って、子どもの位置情報を把握できる見守りサービスを提供しています。例えば、子どものランドセルにデバイスを入れておくと、親はそこから発信される位置情報をスマートフォンの専用アプリを使って確認し、子どもの居場所や行動履歴を把握することができます。そのほか、日常の行動を人工知能(AI)が自動学習することで、普段の行動範囲を離れた場合に、スマートフォンに通知する機能を提供します。
ビーサイズでは、商品ラインアップのさらなる改良を進めており、新たにセルラー版LPWA(Low Power Wide Area)であるCat.M1回線(※3)に対応した製品を開発するにあたり、デバイスの小型化とバッテリーをより長持ちさせる省エネ設計を目指し、通信機能部分にIIJのSoftSIMを内蔵したQuectel Wireless Solutions社のCat.M1対応通信モジュールを採用しました。物理的なSIMを利用しないSoftSIMを採用したことにより、デバイス内部にスペースが生まれてバッテリーの大容量化が実現でき、あわせてデバイスの小型化を可能にしました。これによりバッテリーの持ち時間が従来の約1週間から最長約1ヵ月と向上し、利用者の利便性が大幅に向上します。さらに、IIJの回線管理システムと連携させることで、エンドユーザのお客様がGPS BoTを利用開始するタイミングで回線を開通することができ、在庫期間の回線コストを抑制できます。
サイズ/重さ | 50mm(幅)×50mm(高さ)×18mm(厚さ)/46g |
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通信方式 | LTE-M(Cat. M1 900MHz/2.1GHz) |
バッテリー容量 | 1400mAh |
バッテリーライフ |
|
通信可能エリア | ドコモLTEエリア |
耐久性 | IP55 生活防水 防塵 耐衝撃 |
充電端子 | USB-C |
通信基板を極小化し、ひいてはIoT製品の小型化に寄与する最適なSIM機能として、IIJはSoftSIMを提供し、今後もサービス開発や機能拡充に努めてまいります。
IIJと連携しSoftSIM開発に携わることができ、非常に嬉しく思っています。これは、Quectel社にとってBG77 LPWAモジュールのIoTソリューションリリースとしては最初の取引となります。BG77 LPWAモジュールの最新のモバイルパフォーマンスや、省エネ機能でビーサイズやIIJをサポートできたことは光栄です。
SoftSIMは、そのネットワーキング機能、高いコスト効率、装置の小型化の実現で、消費者市場におけるニーズに最もフィットする技術として認識されています。世界的なIoTモジュールサプライヤーとして、Quectel社はこれからも日本の顧客に万全のサポートを提供し、日本での市場シェアを拡大していきたいと思っております。
David Wei, Product Director
Quectel Wireless Solutions Co., Ltd.
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
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