ページの先頭です
IIJ.news Vol.190 October 2025
IIJが過去に実施した情報システム部門の人材に関する意識調査において、多くの企業が“人材確保”や“人材育成”の課題を抱えていることが明らかになった。そこで今回は、対象を情報システム部門以外にも拡大し、全部門横断型で人材不足に関する調査を行なった。
(実施期間:2025年4月9日~4月16日/有効回答数:1,378件)
約8割が「人員不足」と回答。多くの部門で人材が不足していることがわかった。部門別で見ると「DX部門・エンジニア・情シス」などの「システム関連部門」にその傾向がより強く見られた。
補充できない理由は、「応募が少ない」が約57%と「応募はあるが自社の条件に満たない」をやや上回り、その理由としては「自社のブランド力の低さ」や「給与条件の悪さ」が上位にきた。一方、「応募はあるが自社の条件に満たない」理由としては「保有しているスキル、資格」や「経験年数」の不足があげられた。
人員補充できるなら実現したいトップは「新しい価値創出」で、「既存業務の負荷軽減」や「既存業務の質の向上」がそれに続いた。全部門中もっとも「新しい価値創出」を強化したいと回答があったのは「DX部門」で、「マーケティング・広報」がそれに続いた。一方、一般事務や管理部門では「既存業務の負荷軽減」や「質の向上」の割合が大きく、部門によって人員補充の目的が異なることが明らかになった。
1年以内の転職を「まったく考えていない」と回答したのは全体の約3割で、約7割が転職の意向を持っていることがわかった。転職を「まったく考えていない」と回答した割合を部門別で見ると「DX部門」がもっとも低く、転職の意向が高いことがうかがわれた。
転職を考える理由としては「給与待遇の改善」「キャリアアップ、キャリアチェンジ」が上位にきた。部門別では「マーケティング・広報」「研究開発」「総務・法務・購買」にその傾向が強く見られた。
特設サイト「法人IT調査レポート」では、本稿で取り上げた項目以外にも「今年度の給与のベースアップ状況」や「中長期的なキャリアのために実践していること・やっておいて良かったこと」など、IT人材に関するリアルな声を紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
「IIJ情シスBoost-up Project」は、情報システム関連部門で働く皆さまに日々の活動や組織運営のヒントとなる情報をお届けしています。
ページの終わりです