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IIJ.news Vol.176 June 2023
IIJ 広報部
笹島 貴明
2013年にIIJに入社したのち、スノーボード中の事故で車椅子の生活に。個人系サービス「IIJmio」等のデータ分析をしながら、趣味で始めた車いすフェンシングで日本代表となり、現在は競技活動を中心に広報部で働いています。
国際大会経験も徐々に積んで、多少実力もついてきた実感も沸きつつ、東京パラリンピック選考レースがいよいよ始まる2018年、アジアパラリンピックに出場することになりました。アジアパラリンピックは4年に1回、開かれるアジア地域限定のパラリンピックで、この年はインドネシアのジャカルタで開催されました。
アジアパラリンピックの雰囲気は、普段、参加するフェンシングの国際大会とまったく異なり、他競技の選手の存在や大規模な開会式の開催など、そのお祭り感はとても刺激的でした。また、日本選手団として専用スタッフがいたり、会場に行くバスは交通整理されて優先道路を通行するなど、日本代表として扱われる待遇に感動しました。一方で、選手村からバスで片道2時間以上かかるため、毎朝5時頃に出発しなくてはならず、さらに5日連続の試合で体調を崩し、中盤は解熱剤を飲みながら大会を戦う過酷な状況に――。
さて、試合結果は、世界最強の中国選手団の出場はあったものの、ヨーロッパ勢が不在ということで、過去最高の成績を達成しました。個人戦ではあと1勝でメダル獲得の第5位、団体では2つの銅メダルを獲得でき、人生初のメダルを獲得できました! 試合中には現地の子供から「ささじま~!」と声援をいただいたり、ボランティアの大学生たちにちやほやされたりと、パラリンピックに向けていっそう気持ちが高まる大会となりました。
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